ご挨拶
ご挨拶
あっという間に冬がやってきましたね。
今年はできる限り灯油を使わない生活にチャレンジしようと思い、
こたつ布団を買って、テーブルをこたつとして使い始めました。
もうかれこれ5年くらい付き合っているテーブルですが、
実はこたつとして使うのは今回が初めてです。
(長年その役割を与えられず、ごめん…)
さて、今日の話題は
今治の産直「さいさいきて屋」のレジのおばちゃんのお話です。
おばちゃんのとこに並ぶと決めた
今治に移住しようと決めた大きな理由のひとつが、
この「さいさいきて屋」という産直でした。
ここ1年ほど、会話をするようになったレジのおばちゃん
(推定60代)がいます。
なぜ会話をするようになったかというと、
基本的にそのおばちゃんのレジにしか並ばないから。
さいさいきて屋はレジが何台もあるので、
正直、誰の列に並んでもいいのですが——
そのおばちゃんの気遣いがあまりにも細かく、
すっかりファンになってしまい、
おばちゃんがお休みの日以外は
「絶対にここに並ぶ」と決めました。
細かな気遣いとは?
では、具体的にどんな気遣いなのか。
まず驚いたのが、
2回目くらいで支払い方法を覚えてくれていたことです。
「前はクレジットだったけど、今回もカードかね?」
さいさいきて屋で、
こんなふうに声をかけられたのは初めてだったので、
思わず驚いてしまいました。
「前に一度しかお会いしてないのに、よく覚えてますね!」
なんて会話をしたのを覚えています。
さいさいきて屋はお客さんがとても多く、毎日かなりの人数が訪れます。
それにも関わらず覚えているということは、
単に記憶力が良いだけなのかな、と思っていました。
でも、それだけではなかったんです。
いつもエコバッグを持っている私ですが、
袋がない日に、手に余るほど買い物をした時には必ず、
「今日は袋いる?」
と声をかけてくれます。
また、ある日ふと気がついたのですが、
シールを貼る必要がある商品は、剥がしやすい貼り方を
してくれているんです。

こんな細かいところまで気を遣える人は、なかなかいません。
ただただ、尊敬しかありません。
仕事への姿勢を見習った
今まで生きてきて、
何百人ものレジの方と出会ってきたと思います。
きっと、皆さんも同じですよね。
でも、ここまで細かな気遣いができる人は、
何百人に一人ではないでしょうか。
レジ打ちの仕事は、
「誰でもできる仕事」と思われがちです。
だからこそ、
高い意識を持って仕事をしている人は少ないのかもしれません。
正直に言うと、
私の記憶に残っているレジの方は、このおばちゃんだけでした。
(悪い意味で印象に残っている方は、たくさんいますが……)
だるそうにレジを打つ
挨拶もなく、ただ淡々と作業をこなす
それが“普通”になってしまっている気がします。
だからセルフレジという、
金銭のやり取りを間違えないロボットが増えてきているのも確かです。
おばちゃんがすごいのは、
好かれるためにやっているわけではなく、
それがその人の「普通」だということ。
私だけに特別な対応をしているわけではなく、
どのお客さんに対しても、同じ姿勢で接しています。
「誰でもできそうなこと」を
「誰にも真似できないレベル」でやる。
それは、ちゃんと人の心に残るんだなと、
このおばちゃんから教えてもらいました。
基本的に私たちは引きこもり気味で、
今治に知り合いも多くありません。
なので、勝手ながら
心の中で「今治のお母さん」だと思っています。
そんな存在がいるだけで、
買い物に行く時間が、少し特別なものになりますね。
年末まで忙しいと言っていたので、
どうか体を壊さないように、
無理せず頑張ってほしいなと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

