ご挨拶
皆さまこんにちは!
今回は、北海道・日高で出会った“日高昆布”についてお話ししたいと思います。
旅の途中で思いがけず出会ったこの昆布、
実際に現地で漁師さんからお話を聞くほど惹きつけられました。
北海道旅の中でも特に印象に残った体験の一つです。
漁師さんとの出会い
北海道の海沿いを走っていると、ふと潮風に混ざって昆布の香りが漂ってきました。
近くでは、長さ3メートルほどもある昆布を手際よく運ぶ漁師さんたちの姿が。
「この昆布って、どこで採れて、どうやって加工されるんだろう?」
そんな疑問から、その場で作業していた漁師さんご夫婦に話を聞くことにしました。

昆布漁をされてるのですか?
昆布を見てもいいですか?
なかなか車を停めてまで話しかけてくる人がいないせいか、
色々と丁寧に教えてくれました。
日高昆布の特徴と魅力
日高昆布は、等級があり、採り方によっても性質が異なるというお話を伺いました。
✦等級のポイント
- 長さ
- 幅
- 厚み
- 色
- 形の整い方
同じ海で採れていても、すべての昆布が同じランクになるわけではなく、
「細くて長い」「色にムラが少ない」ほど高品質とされるそうです。
写真で見るだけでは分からない“奥深さ”に、聞いていてワクワクしました。
✦昆布の採取方法の違い
お話を伺って特に驚いたのが、採取方法によって性質が違うという点。
- 海に出て採るもの(船で刈り取る)
→太くて力強く、身も厚い - 浜に流れ着いたものを拾うタイプ
→細くて長く、柔らかい
聞いてみると、「拾った昆布のほうが料理には向いていることもあるよ」とのこと。
日高昆布の“薄くて扱いやすい”特徴は、この採り方の違いも影響しているそうです。
全く知らない知識ばかりだったので、非常に興味深く感じました。
作業中に手を止めてお話してくれたことに感謝です。
昆布屋さんとの出会い
その後、車で走っているとぽつんと佇む昆布屋さんを見つけました。
ここまで来たならば日高昆布は買う一択です。
みついし昆布㈱
こちらの会社は本物の日高昆布にこだわって販売されているお店でした。
天然昆布を100%使用して商品を作られています。
昆布漁はなんと午前3時の真っ暗な時間から始まり、昼くらいまで漁は続くようです。
そして天日干しする。
その製法を100年以上も続けられているとのことでした。
こちらでも、さらに熱心にお話を聴きました。
と言うのも、色んな種類の昆布があり、
どれを選べばいいのか迷ってしまったからです。
✦日高昆布はみついし昆布のうち日高地方で採れたもの
みついし昆布は、
日高、十勝、釧路、函館の4地区で採取され、そのうち日高地区で採れたものを日高昆布と呼ぶそうです。
しかし、「日高昆布」というブランドが定着し良く売れるようになったので、他の地域で採れたものでも「日高昆布」と名乗っているとのこと。
ちなみに、こちらのお店にあるものは本物の「日高昆布」でした。
✦薄い=調理がしやすい
・巻き料理(昆布巻き、煮しめ)で扱いやすい
・巻いたあとも柔らかく仕上がる
・吸収がよく、味が入りやすい
利尻昆布や羅臼昆布のように「濃厚な出汁を取る」タイプではなく、
調理と相性が良い“万能型”昆布だと教えていただきました。
今までの昆布とはまた違うとのことなので、日高昆布一等品を買いました!


こんな感じで、
昆布を一つとっても深堀りをすると、
無限に面白いお話を聞くことができます。
写真は撮り忘れてしまったのですが、
こちらで販売していたおしゃぶり昆布があり、それがまた絶品でした。
ネットショップにはなかったので、店舗限定だと思うのですが、
こういうネットでは見つけられない美味しいものと出合えるのも、
足を運ぶ良さの一つだと思っています。
実際に買ってよかったポイント
- 昆布巻きや煮物に使うと、火の通りが早くて扱いやすい
- 出汁として使うと、上品でスッキリした味になる
- おしゃぶり昆布は常備品にしたいレベル
- 北海道旅の“思い出の味”になるほど気に入った
日高昆布は出汁として有名な利尻・羅臼ほどメジャーではありませんが、
“調理に使いやすい昆布”としての実力は本物だと実感しました。
まとめ
今回の北海道旅では、ただ昆布を“買う”のではなく、
“どんな海で育ち、どう選別され、どう使われるのか”
という背景まで知ることができました。
知ることで、いつもの昆布がより美味しく、ありがたく感じられますね。
皆さんも旅先で“忘れられない食材”に出会ったことはありますか?
よかったらコメントで教えてください!
最後まで読んで頂きありがとうございました。

