こんばんは。
少しずつ寒さも厳しくなってきましたが、
いかがお過ごしでしょうか。
今年もあと半月で終わり。
あっという間に月日が過ぎていくことに驚いています。
それでも都会にいた時よりは、
ずいぶんゆっくりと過ごせてはいるんですけどね。
さて、今日はゆず仕事が終わったので、
記録も兼ねてブログを書くことにしました。
毎年この時期になると、ゆずを使って柚子胡椒とゆず茶を作るのですが、
今年も例年どおり、もれなく作りました。
使ったゆずは全部で60個。
毎年箱で買っているのですが、今年はバラバラに購入。
1回目は、せとうちみなとマルシェで松山の農家さんのものを22個。
2回目は、さいさいきて屋で、いつも買っている好きな農家さんのものを40個。

昨年はゆずが高かったのですが、
今年は割と昨年よりも1000円くらい安く済みました。
出来の良い年だったのかもしれません。




本来は青ゆずを使うらしいですが、気にせず黄色で。
そして柚子胡椒用の青唐辛子は、
1時間ほど、ひたすらゴリゴリ。
柚子胡椒は、とにかく青唐辛子の下処理が大変です。
それが嫌で、つい後回しにしてしまうのですが、
この日は「朝からやるぞ!」と決めて取り掛かりました。
全く知らなかったのですが、
青唐辛子って、激烈に辛いんですね……。
レシピを調べると、
手袋・マスク・眼鏡をした方がいいと書いてあり、
「お風呂掃除か!」と思いながらも、マスク以外はきちんと装備。
それでも、ゴリゴリしている途中で空気を吸い込んだら、
ゴホゴホとむせてしまいました。
カプサイシンの効果なのか、
暖房もつけていないのに汗が出てきます。
こんなに威力があるとは思いませんでした。
こうして、自分の手でゆず茶やゆず胡椒を作っていて思うのは、
食べ物を作ることに時間をかけるのは、
「面倒」ではなく「楽しい」ということです。
都会にいた頃、食べ物は「買うもの」でした。
つまり、ストレスを抱えながら仕事をして得た対価で、
野菜や食材を購入していたわけです。
料理はしていても、
その食材がどこから来ているのかを
深く意識することはありませんでした。
しかし、畑を耕すようになり、
仕事の対価で完成した野菜を買うのではなく、
自分で時間をかけて育てたものを食べる機会が生まれました。
生き物は本来、狩りをして食べ物を調達する存在です。
自分で食べるものを作ることが楽しいという感覚は、
本能から来るものなのかもしれません。
都会にいると、そういう機会がないので、
「畑は大変そう」というイメージだけが先行していました。
でも、実際にやってみると、
自分が以前していた仕事よりも、正直ずっと楽しかったです。
(農業を本業にしたら大変だとは思いますが)
ゆず茶もゆず胡椒も、
買えば1000円もしないものです。
それでも、時間をかけて作ることが楽しい。
なぜ楽しいのか考えてみると、
今まで「作れなかった」「作り方も知らなかった」ものが、
自分の手で作れるようになったことが、
純粋に嬉しいのだと思います。
また、旬を意識できるようにもなりました。
東京にいた頃は、
全国から野菜が集まってくるので、
旬をあまり意識せずに暮らしていました。
値段は高くても、
一年中、同じ野菜が並んでいるのが当たり前だったからです。
でも、愛媛に引っ越してから、
産直の売り場を見たり、自分で畑を耕したりする中で、
自然と旬を意識するようになりました。
都会では「消費すること」しかできなかった自分が、
少しだけ「生産する側」に回れたことは、
大きな進歩だと思っています。
そして、生産するようになったことで、
自分では生産できないものに対して、
自然と感謝できるようにもなりました。
野菜は、どこかで種を作ってくれる人がいて、
お肉は、どこかで育て、命をいただいている人がいて、
お魚は、どこかで釣ってくれている人がいる。
そして、それらすべては、
水や気温、気候といった地球の環境があってこそ成り立っています。
東京にいた頃は、そんなことを考える余裕もなく、
「誰かのため」と言いながら、
実際は自分が生き延びるために、仕事ばかりをしていました。
でも、本当は、
もっと大切なことがあったんだよなぁと、
柚子仕事をしながら思いました(笑)。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

